こんにちは!『社会人のための勉強クラブ』部長のしーじーです。
今回は、いよいよ公的年金の受給開始年齢に75歳というワードが出てきたのでそれをテーマに記事を書かせていただきたいと思います。
まずは、以下のデイリーの記事をご覧下さい。
厚生労働省が、現在は60~70歳の間で選べる公的年金の受給開始年齢を75歳にまで期間を広げる案を18日の社会保障審議会(厚労相の諮問機関)の部会に示すことが11日分かった。受け取り開始を遅らせると金額が増える。政府は高齢者の就業を拡大する政策の一環と位置付けており、元気な人には長く働いて年金制度の支え手になってもらいたい考えだ。
公的年金の受け取り開始年齢は65歳を基本として、60~70歳の間で自由に選択できる。年金額は受け取り時期によって増減する。65歳より早めた場合、年金額は1カ月当たり0・5%減る。(引用) デイリー
https://www.daily.co.jp/society/economics/2019/10/11/0012781553.shtml
現状、年金の受給開始年齢を60~70歳で選択出来るのを、60~75歳まで拡げようとするのが今回提言された案ですが…
元々の公的年金は60歳から満額支給されていましたが、今現在、満額を貰うためには65歳からの支給を選択しないと貰えません。
いつの間にか65歳で受給し始めるのがデフォになっていて、60歳から受給するのが「前倒し」扱いになっていることに驚かされますね。
国は「選択制」や「繰り下げ受給による増額」を強調しますが、年金を支える側の働き手や子供の数が減っていっているので、満額を貰える年齢はこれからどんどん後ろ倒しになっていくことが予想されます。
以前にもお話しましたが、公的年金は積立方式ではなく賦課方式(残った分の一部は積み立てられてGPIFによって株式などで運用されていますが)ですので、僕らが今納めている保険料は現在の高齢者を支えるために使われています。
つまり、少子高齢化が進展していけば、現在の働き盛り世代が高齢者になった時に年金が思うように貰えないといった事態に発展するのです。
少子高齢化に関しての記事
年金についての基本的な知識についての記事
年金の受給開始可能年齢が68歳になるかも?についての記事
5年くらい前に職場の同僚と公的年金の話をした時のこと…
同僚が「俺達が年金を貰えるのは70歳くらいからとかになっているかも知れんなぁ!笑」と言った時に、「いやいや…75歳から受給とかいう話には早晩なってくると思うよ。」と答えたのを覚えています。
同僚は「いやいや、それはないでしょ!75歳までとかこの仕事続けれないよ!笑」みたいな感じに言っていたと思います。
僕の周りだけなのかも知れませんが、本当に困ったら「会社が何とかしてくれる」「行政が何とかしてくれる」いう考えの方が多いように感じます。
まぁ、実際今現在はそういう側面も多分にあるので勘違いしてしまうかも知れませんが、声を大にして言いたい。
「世間はお前らの母親ではない」
(引用) マンガ『カイジ』より
まだ日本は豊かなので困った人を救済出来ますが、今後は坂を転げ落ちるように悪くなっていく見通しです。
約5年後の未来「2025年問題」についての記事
さて、話を年金に戻しましょう。
年金の受給開始年齢を決める時には「損益分岐点」を考えるようにしましょう。
自分自身の状況に合わせて
「減額されても早く貰うのが多く貰えそうか」「増額されて遅れて貰うのがいいのか」
を判断するようにしましょう。
雇用延長など仕事をしながら受給するのか?また、その場合いくら年金支給額が減額されてしまうのか?
健康に自信があるのか?何歳くらいまで生きる自信があるのか?などを考慮します。
「そんなこと言われても分からないよ!笑」という事柄も多いですよね。
ギャンブル的な側面があります笑
国としては、なるべく年金を払いたくないからこういった制度変更をしてきますが、個人や家族としてなるべく損をしない受給を目指しましょう。
あと一番大事なことですが、今している仕事が仮に無くなったとしても生きていけるスキルをつけたり、いつまでも働ける体力を維持するように努めましょうね。
何もせず豊かな老後は訪れないだろうということを肝に銘じましょう!!
では、また次回。