こんにちは!『社会人のための勉強クラブ』部長のしーじーです。
今回は、JR西日本が人手不足を背景に終電を早めることについて記事を書かせていただきたいと思います。
まずはこちらの記事をお読みください。
JR西日本は24日、近畿エリアの在来線を対象に、終電時間を前倒しする検討を始めたと発表した。
他の鉄道会社の動向も踏まえて調整し、早ければ2021年春のダイヤ改定からの導入を目指す。
大阪や京都、三ノ宮(神戸市)など主要駅では30分ほど早め、午前0時前後にする可能性もある。
具体的な路線や前倒しの時間などは、利用客数や、新幹線や他社との乗り換えの利便性などを考慮して詰めていくという。
前倒し検討の背景には、保守作業員の人手不足がある。
近畿の在来線では、1日に100カ所以上で約1500人が作業に従事している。
しかし、終電後から始発までの限られた時間帯での保守作業は、敬遠されがちだ。
JR西のグループ会社ではおおむね週休1日で、18年度までの10年間で作業員が約23%減ったという。
仮に終電を30分間早めた場合、年間の作業日数は1割減り、休みが取りやすい環境になると試算する。
来島(きじま)達夫社長は24日の定例会見で「(こうした取り組みを通じて)鉄道を安全に運行する努力を続ける」と述べた。
(引用) 朝日新聞デジタル
https://www.asahi.com/articles/ASMBS5H4LMBSPTIL01M.html?iref=com_alist_8_06
さて、みなさんはどのような感想をお持ちになりましたか?
「働ける人が減って企業も大変なんだな。」
「夜遅くまで飲んだり、遊んだり出来なくなるな。」
「居酒屋さんとかお客さん減るんじゃないかな…?」
他にも色々あると思います。
僕自身は「少子高齢化で衰退していく中、日本が生き残って行く為には、やはりこうやって戦略的に縮まっていくことが大事なんだろうな。」
という感想を持ちました。
僕も何度か記事に書かせて頂きましたが、日本はこれから驚異の人口減少社会に突入していきます。
過去記事の中でも触れていますが、2018年の日本の人口の自然減(死亡者数から出生数を引いた数)は約45万人。
これだけでもすごい数字ですが、少子高齢化が加速することによって2040年頃には年間の人口の自然減は100万人程度に到達する見込みです。
人口減を移民で取り繕うにも限界があるでしょうし、AIなどを取り入れた技術革新についても楽観視出来ない部分が多いです。
今一番現実的な策は、河合雅司氏の『未来の年表』等で語られているように、高齢化・人口減少を前提とした社会作りなんだろうなと思います。
コンビニエンスストアの時短営業などでも話題になりましたが、企業が費用対効果の低い部分を切り捨てていくことも致し方ないのだと思います。
ほとんどお客さんのこないような時間帯まで、コンビニエンスストアが開いていることは便利であると同時に豊かさの象徴だったのでしょう。
ですが世界的な規模で観れば、今までの便利さが異常だったのかも知れません。
昨日も人手不足の影響でコンビニエンスストアでの「おでん」の販売を取り止めていくというネットの記事を見ました。
今回のJR西日本の件は決定事項ではなく、他社線との兼ね合いや公共交通の在り方を問われる話なのでかなりの調整が必要でしょう。
しかしながら、僕個人は画期的な技術革新でも起きない限りは、こういった流れは止められないのだろうと思います。
では、また次回。