こんにちは!『社会人のための勉強クラブ』部長のしーじーです。
今回は、顧客の不利益になるかんぽ生命の2重払い問題と無保険期間問題をテーマにお話したいと思います。
また、新たに大企業の不祥事が発覚しました。
かんぽ生命です。
営業員がノルマを達成するため、会社の利益を増やすため、顧客の不利益になる契約を結ばせていました。
僕は以前に記事で民間の保険は賢く必要なものに加入しましょう。とお伝えしました。
また、現状の日本の社会保障制度を鑑みるに民間の保険への加入が必要な場合はほとんどありませんよ。ともお伝えしました。
医療・生命保険料は、住宅費や自動車関連費用に並ぶ人生の大きな支出の1つです。
その保険会社での不祥事です。
そもそもどういう問題だったのか?
かんぽ生命の保険営業員は高いノルマを課せられており、ノルマが達成できない営業員は深夜まで研修をされたり、パワハラ的な言動で追い込まれていきました。
また、営業員の給料は、歩合制の要素が強いため契約がほとんど取れない場合は低くなるように設定されていました。
営業員の中には、顧客の新規開拓は難しく時間もかかるため、既存の顧客に対して保険の切り替え(厳密に言うと今回の問題は切り替えにすらなっていないわけですが…)という形で手数料を取り、ノルマを達成する人も多かったようです。
保険の切り替え自体が顧客の人生に寄り添ったものであるなら問題はなかったのですが、営業員自身のひいては会社の利益最優先のものであり、その手法も大変酷いものでしたので大問題になりました。
不正の手法①保険の2重払い
顧客を前の契約は続けたまま、新たに別の保険に加入させます。
かんぽ生命の保険の契約は6ヶ月以上契約を持続しなければ、営業員の報酬が下がってしまいます。
前の契約と新たな契約を2重契約させておいて前の契約が6ヶ月を超えた段階で解約、新たな保険契約のみとします。
顧客はうやむやな説明を受けよく分からないまま数か月間、2重に保険を契約し、2重に保険料を納めていたようです。
不正の手法②故意の無保険期間
かんぽ生命の保険契約は、保険の切り替えより新規契約の方が手数料を高く取れ、また営業員の報酬も高く設定されていました。
そして、新規契約を取るときも前の契約を解約してから3か月間開ける方が営業員の報酬が高く設定されていたようです。
ですから、営業員は顧客に一度保険を解約させて、3ヶ月後に新たに保険に加入させるという手法を取っていました。
もちろんその3ヶ月は保険契約をしていないので、万が一顧客に事故や病気などがあっても保険はおりません。
かんぽ生命の契約者は高齢者の方が多く、郵便局というブランドイメージを信用してよく理解しないまま営業員の言う通りにしてしまっていた人も少なくないようです。
今回の不正問題を置いておいたとしても、保険って契約内容が難しいですよね。
まだ比較的若い僕でも保険の内容とかちゃんとよく分からないです。
でも、基本的に…
①保険に限らずよく分からないものには手を出さない。
②手を出すならちゃんと調べて勉強する。
の2つを守るようにしたいですね。
では、また次回。