こんにちは!『社会人のための勉強クラブ』部長のしーじーです。
今回は、最近でこそあまり話題に取り上げられることがなくなったコスパが低い資格である「行政書士」についてお話したいと思います。
【目次】
行政書士について
さて、みなさんは行政書士という資格をご存知でしょうか?
最近でこそ話題に上がることが少なくなりましたが、10数年前は宅建と並んで自己啓発での取得が盛んに叫ばれていた資格でした。
「独立開業も可能」とかいう触れ込みで盛んに宣伝されていました。
行政書士は、法人設立手続きや外国人の永住許可申請などの官公署に提出する書類の作成を行ったり、憲法で保障されている権利行使や義務履行に関する書類の作成を行うなど書類作成の専門家です。
受験手続
行政書士の受験に受験資格は必要ありません。
まず、試験日と受験申請期限の確認を行います。
試験日 11月の第二日曜日
申込期間 7月下旬~8月下旬
受験料 7,000円
行政書士の受験申請は電子申請と書面申請があります。
電子申請による受験の申し込みは、顔写真の画像データ及び受験料支払いのための本人名義のクレジットカードまたはコンビニエンスストアでの払い込みが必要です。
詳しくは、一般財団法人 行政書士試験研究センターのHPを参照ください。
合格率、勉強期間
この資格の合格率は10~15%です。
僕が受験していた時(12~13年前)は5%程度だったので、少し受かりやすくなったのかなと思います。
現在の合格率を見るに宅建より少し難しいといったところでしょうか。
合格してないので何とも言えないですが、標準学習期間は半年~1年程度だと言われています。
試験内容
【行政書士の業務に関し必要な法令等】択一式、記述式。46問。
①憲法
②行政法
③民法
④商法
⑤基礎法学
【行政書士の業務に関する一般知識等】択一式。14問
①政治・経済・社会
②情報通信・個人情報保護
③文章理解
合格基準
以下の3つの全てを満たすこと。
①【行政書士の業務に関し必要な法令等】の得点が、満点の50%以上。
②【行政書士の業務に関する一般知識等】の得点が、満点の40%以上。
③試験全体の得点が、満点の60%以上。
行政書士がコスパが悪いと考える理由
①一年に一度しか受験する機会がない。
宅建もそうですが、これが地味にきついです。
一度落ちてしまうと、一年後の受験まで知識を留めておくために勉強し続けねばなりません。
②就職・転職に役に立たない。
行政書士は、基本的に独立開業を行うために取得する資格です。
一定以上の法律知識があるという証明にはなりますが、就職や転職時に評価されることはありません。
③社内のキャリアアップや評価アップにつながらない。
行政書士は、基本的に独立開業を行うために取得する資格です。
行政書士の資格を取得したからといって、今いる会社での評価アップにつながることは基本的にありません。
④行政書士だけでの独立開業が難しい。
行政書士の仕事で生きていくのはライバルが非常に多いです。
行政書士の資格を使って独立開業している方は、「司法書士」などとダブルライセンスで業務の範囲を広げて開業している方も多く、また、弁護士、弁理士、公認会計士、税理士、一定以上の行政事務歴(公務員歴)の資格を有する方は、行政書士となる資格を有します。
加えて、独立して生きていくには仕事を取ってくる営業力やコネのようなものが必要なので、行政書士の資格だけで独立することは非常に難しいといえます。
如何でしょうか?
自己啓発で取得するにしては難易度も高いですし、取得したからといって役立てることは難しいでしょう。
受験する時はよく考えて受験しましょう!
では、また次回。