社会人のための勉強クラブ

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「第3号被保険者」が厚生年金加入?その時あなたはどうするべきか?

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こんにちは!『社会人のための勉強クラブ』部長のしーじーです。

 

今回は、最近ネットニュースなどで話題に上がることの多い「第3号被保険者制度」のこれからをテーマについてお話したいと思います。

第3号被保険者とは

国民年金の加入のうち、厚生年金、共済年金に加入している2号被保険者に扶養されている20歳以上60歳未満の配偶(年収130万円未満)の人をいう。

大半は「サラリーマンの妻で専業主婦」です

この方たちは保険料を払わなくても、配偶が加入する厚生年金や共済組合が一括して払うので、国民年金を受け取れます。

第3号被保険者の今後の方針

厚生労働省は、働く女性と比べ、保険料を納めずに年金を受け取れるのは不公平だと世論を煽って、第3号被保険者制度の廃止専業主婦からの年金保険料徴取の方向に舵を切りつつあります。

確かに、何か事情がある場合を除いて、働くことに支障のない人達が保険料を納めずに年金を受け取れるという制度自体は公平性を欠いているかも知れません。

しかし、だからといっていきなり制度を変えられてしまったら混乱しますよね。

実は、6月21日に閣議決定されたこれからの国の政策の方向性を定めた「骨太の方針」「勤労者皆保険制度」の検討が盛り込まれました。

「勤労者皆保険制度」の狙い

勤労者皆保険制度は、パート主婦、非正規労働者、自営業者など全ての働く人達を厚生年金や社会保険に加入させて保険料を徴取しようとする制度です。

現状、パート主婦には社会保険料の「106万の壁」「130万の壁」というのが存在し、その年収を超えると自分で年金保険料などを負担しないといけなくなります。

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(引用)マイナビニュース https://news.mynavi.jp/article/20160907-insurance/

ですからパートで働く女性はこの壁を超えないように調整して働いている方がほとんどです。

この壁をぶっ壊すことがこの制度の狙いです。

つまり年収がいくらであろうと、保険料を払わないといけなくして取りっぱぐれがないようにし、壁をなくすことで女性をもっと労働に参加するように促す狙いがあります。

現状ではどうするべきか

新たな厚生年金の適応基準である

①所定労働時間が正社員の4分の3以上

②週所定労働時間が20時間以上

の条件を超えないように働くのが最善です。

たくさん働いて厚生年金に加入し将来の年金受給額を増やしたところで、厚生年金と健康保険の保険料を納めないといけないので、収支がプラスになるまで20年以上かかるケースが多いそうです。

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NEWSポストセブン https://www.news-postseven.com/archives/20190523_1377625.html

今後更なる改悪も考えられます。

政治の動向を注視しておきましょう。

 

では、また次回。