こんにちは!『社会人のための勉強クラブ』部長のしーじーです。
今回は、平均年収(平均値)って世間の実態把握にはあまり役にたたない件というテーマでお話したいと思います。
みなさん、現在の日本の給与所得者(サラリーマン)の平均年収っていくらくらいかご存知でしょうか?
下のグラフをご覧ください。
現在はもう少し伸びて432万円となっています。
平均年収が減ったり増えたりしている背景には様々の要因が考えられますが、平成21年から続くトレンドでは上昇傾向です。
さて、サラリーマンをしている方がいましたらこの平均年収432万円という額、多いと思いますか?少ないと思いますか?
もちろん、あなたが今何歳でどういう業種に何年務めているかにもよると思いますが、平均年収(平均値)はその性質から世間の感覚より高く出てくるものです。
すごく極端に説明すると5人のサラリーマンがいて
①5000万 ②300万 ③280万 ④250万 ⑤200万
の年収を得ているとします。
この場合の平均年収は1206万円です。
「はぁ!?」ってなりませんか?
このように極端な外れ値がある場合、平均値は実態より高くなってしまいます。
さて、年収などを考えるとき、もう少し実態を把握しやすい値があります。
それは中央値といいます。
中央値の考え方は簡単で、全ての数字を並べて真ん中の数字を取るだけです。
先ほどと同じ例で説明します。
5人のサラリーマンがいて
①5000万 ②300万 ③280万 ④250万 ⑤200万
の年収を得ているとします。
この場合、真ん中の③番目の数字を採用して中央値は280万円です。
中央値は平均値と違って外れ値を排除することが出来ます。
平均年収は一部の高額所得者に引っ張られて一般的な感覚より上にずれて出てしまうものです。
肝心の給与所得者(サラリーマン)の年収の中央値ですが360万円となっています。
なかなか厳しい数字ですね…。
年収の話題でよく出てくる平均年収ですが実態より高い数字ですので、届いてないからといって落ち込むことはありません。
如何でしたか?
普段何気なく鵜呑みにしているような数字や話にも実は落とし穴があったりします。
何か情報を得た時も、それが本当はどのようなことを表しているのか調べるようにする癖をつけるといいですね。
では、また次回。