社会人のための勉強クラブ

これからの社会を生きていくために。

人は幸せにはなれない!ヘドニック・レッドミル現象について

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こんにちは!『社会人のための勉強クラブ』部長のしーじーです。

 

今回は、ヘドニック・レッドミル現象についてお話したいと思います。

あなたは今、幸せですか?

いきなりですが、みなさんは今幸せですか?

ご自身の現状に点数を付けるとしたら100点満点で何点くらいになるでしょうか?

30点?40点?50点?

なかなか胸を張って80点とか答えれる人はいないんじゃないでしょうか?

僕は…正直70点くらいでしょうか?

将来的な不安はありますし、自分自身に対する不満もありますが、自分なりに(それなりに)色んなことにチャレンジして充実していますし、現状健康で、食うに困るほどお金がないわけではありませんし、仕事もしんどいですがそれなりで、彼女はいませんが友達や家族にも恵まれています。

皆さんの中に先ほどの質問に低い点数を付けた方がいらっしゃるとしたら、一度ご自身の人生に何が足りていて、何が足りていないかを考えてみて下さい。

足りなくて頑張っても手に入らないものを数えるより、今既に手にしているものを数えて、それらに感謝するほうがもしかしたら幸せになれるかも知れません。

「足るを知る」というのは人生を幸せに生きるという意味ではとても大事な考え方だと思います。

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ヘドニック・レッドミル現象とは

ヘドニック・レッドミル現象というものがあります。

この現象をどういうものかと説明しますと、人間が何かに快楽を感じても、その刺激がずっと続けばその刺激に慣れてしまって、快楽を感じなくなってしまうというものです。

そして、そのせいでいつまで経っても幸せになれない人が多いのです。

例えば…

  1. 大好きな人と結婚したとしても、結婚生活を続けてそれが当たり前になってしまったら、相手に対する感情が薄れたり他の人に目移りしてしまう。
  2. 好きなブランドバッグを買って手に入れた瞬間は大喜び。一カ月ほどは嬉しくて愛でるけれど、その後はタンスの肥やしになり買ったことさえ忘れてしまう。
  3. 仕事で昇進して年収600万に!数年は嬉しかったとしても、その後はそれが当たり前になり、「やっぱり800万くらい欲しいなぁ…」。

誰しも思い当たる節があるんじゃないでしょうか?

人間とはかくも強欲な生き物で、欲しい物を手に入れてもそれでは飽き足らず、「もっと!もっと!」と更なる要求を続けるのです。

もちろん、今日の便利でスタイリッシュな暮らしはそういった「人間の欲望」のお陰で発展してきたわけですが…。

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欲望にはキリがない

とはいえキリがないように思いませんか?

何を手に入れても「もっと!もっと!」

人生の時間を削って残業して…そのお金を使ってブランド品を買って…でもそれが役に立つことがなかったり。

まさに心身を削る終わりのないレースです。

一回りくらい年上の会社の先輩がよく仕事や家庭の愚痴を言ってくることがあります。

彼の言う事は一理ありますし、僕は「大変ですねぇ…」なんて相槌を打ってひとしきり彼の話を聞きます。

彼が話し終えると、最後に僕は毎回このように言います。

「でも、〇〇さんは幸せですよ。大企業の正社員で、健康で、奥さんがいて、子供さんがいて、家があって、自家用車があって、2年に一度は旅行に行って…人も羨む人生ですよ。」

そうすると彼は「まぁ、そうなんかな…」と納得してはいない表情で同意します。

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結論

冒頭の質問に低い点数を付けられた方も、ここまで読んで頂いたら多少点数が上がったかも知れませんね。

例えば過去の大病を患われたりしたことがある人は、健康でいられること、ただそれだけで十分な幸せを感じるかもしれません。

「あれが欲しい、これも欲しい、これが足りない、こんなことがしたい」

向上心があるのはいいことですが、分不相応な欲望は妬みや嫉みを産んでしまったり、逆に人を不幸にします。

皆さんも何か人生に不足を感じたら、まず今自分にあるものを数えてそれらに感謝するようにしたらいいんじゃないかと思います。

 

では、また次回。