こんにちは!『社会人のための勉強クラブ』部長のしーじーです。
今回は、関西の経済はどうなってしまうのか?というテーマでお話したいと思います。
この数カ月で日本中の人の流れが滞っていると思います。
コロナウィルスは、増税後かつオリンピック前の、まさに日本にとって最悪のタイミングで顕在化してしまいました。
僕の職場のある大阪のミナミも、あんなにいたインバウンド旅客が丸ごとごっそりといなくなり、また通勤や通学、土日の外出が控えられたりと、まさにゴーストタウンのようになってしまいました。
盛況だった戎橋商店街や黒門市場から人が姿を消し、先日WBFホテル&リゾーツが負債総額160億円で民事再生法の適用を受けました。
関西はここ5~6年インバウンドに全振りした経営をしていたところも多く、その被害は甚大です。
もちろんコロナ自体も怖いのですが、これから関西の経済がどうなってしまうのかについても不安な思いが募ります。
また関西の好調だった地価の上昇も下落に転じていくと見られています。
まぁ、当たり前の話で地価は人が集まったり、需要が高いから上がっていくわけで、コロナ後の日本で、これまでと同様に人が密集する場所が出てくるかというと、おそらく厳しいと言わざるを得ないですね。
以下の記事をご覧下さい。
関西の商業地はインバウンド(訪日外国人客)の増加を受けて地価が押し上げられてきたが、その構図にほころびが見えてきている。3月18日に発表された今年1月1日時点の公示地価では、ホテルの供給過剰で用地需要が落ちた京都市が全国の上昇率トップ10から姿を消した。新型コロナウイルスの感染拡大で関西を訪れるインバウンドが激減するなか、大阪市でもホテルを早期売却する動きが顕在化している。訪日客数の低迷が長期化すれば、インバウンド消費を当て込んだ店舗やオフィス需要の減退につながるのは必至で、好調だった地価の上昇に歯止めがかかる可能性がある。
(引用) Yahoo!ニュース https://headlines.yahoo.co.jp/hl?a=20200509-00000507-san-bus_all
大阪と京都ともに厳しそうですね。
大阪にはかつてより「なにわ筋線」の計画がありました。
なにわ筋線(なにわすじせん)は、大阪府大阪市北区の北梅田駅(仮称)[注釈 1]から、同市浪速区のJR難波駅および同市西成区の新今宮駅との間を、なにわ筋の地下を経由して結ぶ予定の鉄道路線(予定線)である。関西高速鉄道が第三種鉄道事業者として整備し、完成後に西日本旅客鉄道(JR西日本)および南海電気鉄道(南海)が第二種鉄道事業者として運行を行う計画である[2]。
2019年(令和元年)7月10日、国土交通省より鉄道事業を許可された[2]。2031年度(令和13年度)春開業予定[3]。
出典: フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)
かつての計画では日本の人口増加を背景に、既存の鉄道だけでは鉄道需要をさばけなくなることを前提とした計画でしたが、人口減少社会の到来で頓挫しました。
一度は頓挫した計画でしたが、ここ数年のインバウンドバブルで「なにわ筋線」の構想が再燃し、昨年より計画に着手していたところでした。
そんな矢先のコロナショックで、そのビジネスモデルはまたしても破綻してしまうのではないかと懸念しています。
また、万博やカジノの需要を当て込んで大阪地下鉄を民営化し、夢洲に大阪メトロの高層ビルを建てる計画も絶望的になったのではないかと見られます。
ⅬCCも壊滅的な状態で関空バブルは終焉を迎えるでしょう。
完全にインバウンド仕様になってしまう前でマシだったのかも知れませんが、これまでのインバウンド投資を回収するのも難しいでしょうね。
京都市は土地の価格がここ数年急上昇し、それに伴い固定資産税が上がり過ぎて地元民が引越しをするような事態になっていました。
観光地ではインバウンド旅客が増え過ぎたため、逆に日本人観光客に敬遠されるようになってきつつありました。
ホテルを乱立させ過ぎたかも知れませんが、京都は国内からの観光需要が高いので、ある程度は持ち直すのではないかと思われます。
そんなことを色々と考えていると、関西の経済や地価は素人目にもかなりヤバいことになってきそうです。
ですが、周りを見渡すと危機感のない人が非常に多く感じます。
「ヤバいけど、まぁ何とかなるやろ…」
「会社とか国が何とかしよるやろ…」
これが正常性バイアスってやつなんでしょうね。
今回は地元のこと主体に記事を書かせて頂きましたが、コロナの影響は日本中、いや世界中に拡がっているので、誰もが無傷では済まない事態だと思います。
では、また次回。