こんにちは!『社会人のための勉強クラブ』部長のしーじーです。
今回は、地方から若者(特に女性)を吸い上げる東京の弊害というテーマでお話したいと思います。
東京を目指す若年層の女性が増えている
地方創生政策で地方移住が推進される中、若者…とりわけ女性の「東京志向」がますます強くなっています。
東京の転入超過は2009~2012年の間は一旦落ち込みを見せたが、その後急増しています。
転入超過数を男女比で見ますと、2009年頃までは男女同数程度でしたが、それ以降は女性が男性を大きく上回っています。
何故、若い女性は東京を目指すのか
何故、若い女性がこれ程に東京を目指すようになったのかに関する意識調査では「東京に憧れがあった」「親元や地元を離れたかった」という理由が目立ちました。
「東京に憧れがあった」
僕も若い女性が華やかで刺激の多い都会に憧れるのは至極自然なことだと思います。
接客業などを中心に女性も働きやすく、また憧れるような仕事が沢山あります。
生活コストは確かに高くなるかも知れませんが、その分働く時の時給も高いし一人でならそう不自由なく暮らせます。
また、住む場所を工夫すれば住居費も抑えられるでしょうし、交通網が発達しているので金食い虫の車を持たなくても済みます。
「地元や親元を離れたかった」
僕自身も現在は地元で住んでますが、都会で一人暮らしをしていた経験もありますからこの気持ちはよく分かります。
もちろん全てとは言いませんが、田舎のコミュニティーは都会に比して閉鎖的で独特な雰囲気を醸し出しています。
人と人の距離が近いのは良いこともあるかも知れませんが、赤の他人が口出しするようなことではないのに「就職」や「結婚」などについて意見を述べてきたり、めんどくさいことも多々あります。
「人生とはこうあるべし」といった価値観が根強く残っており、排他的で、多様性を受け入れてくれる土壌というものがなかったりします。
都会での一人暮らしは、そういった煩わしいものから解き放たれて、精神的に自由で楽に感じるかも知れませんね。
都会で住むのは全然あり
お金との兼ね合いもありますが、都会で住むことに限らず、若いうちにやりたいことをやっておくのは大事だなと思います。
年齢を重ねると精神的にも肉体的にも新しいことにチャレンジしにくくなりますし、特に20代前半とかは常識に囚われずに色々なことのチャレンジするほうがいいと思います。
もちろんお金は大事ですが、人生は一度きりですから、お金の事ばかり心配してやりたいことをやらないのはいいことではありません。
東京一極集中の現実的な弊害
しかしながら、東京の一極集中には弊害もあります。
ただでさえ少子高齢化で地方の若者が減っていて、消滅する自治体もたくさん出てくるのに、数少ない若者を東京が吸い上げると地方が疲弊します。
また東京に吸い上げられた若者は、娯楽の多さ、精神的な気楽さ、生活コストの高さ、生活基盤が地方に残っていること等の理由からあまり結婚しない傾向があります。
地方から若者を吸い上げた上、吸い上げた若者は結婚も子育てもしないでは日本の少子高齢化が更に加速していきます。
国としては由々しき事態なのかも知れませんが、この流れはもうどうしようもない気がします。
では、また次回。