こんにちは!『社会人のための勉強クラブ』部長のしーじーです。
突然ですが、みなさんは「終身雇用」というものについていかがお考えですか?
※終身雇用について
終身雇用は、戦後に普及した日本特有の雇用慣行で、企業が労働者の流動を防ぎ囲い込むために作られた制度です。
若いうちは安い賃金で働くことになりますが、年齢とともにそれは上がっていき、一部はボーナスや退職金といった形式で後払いされます。
後払いという性質があるので、労働者はその会社を辞めにくいですが、真面目に働いてさえいれば生涯の生活を約束されていました。
年功で賃金が上がっていくので、家庭を持ったり、家を買ったり、将来設計がしやすいなどのメリットもありました。
このように人口ボーナス期においては終身雇用は、企業にとっても、労働者にとってもwin-winな制度でした。
みなさんも学生の時(今現在、学生の方もいるかも知れませんが)、親に「勉強しなさい」などと言われたことはないでしょうか?
では、何故そのようなことを言った(言う)のでしょう?
例えば、以前、元大阪市長の橋下徹氏がおっしゃったように、学生全員が三角関数を学ぶことにメリットってないと思うのです。
本来は将来それを知識として必要とする人のみが学ぶべきものです。
では、何故必要としない知識を学ぶのかというと、受験というある意味では点取りゲームに勝つためです(もちろん、自分がやりたいことを叶えるためにそういった手順を踏まないといけない場合もあると思いますが)。
受験戦争に勝って、たとえそれがやりたいことじゃなかったとしても有名な大企業に入ることが目的になるのは、やはり終身雇用を前提とした考え方が根強く残っているからです。
しかし、何十年と続いたその制度にも終わりが見えてきました。
いや、本当のところは、もうずっと前に終わっていたのかも知れません。
4月20日、経団連会長の中西氏が「終身雇用は守れない。」という趣旨の発言をしました。おそらく日本の強すぎる解雇規制を緩和していくことを狙ったものだと思います。
これには、ネット上で「自分(中西氏)たちは終身雇用でやってきたのくせに」などとのツッコミもありました。
しかし、今のご時世、終身雇用には弊害も多いのは事実です。
それは以下の3点です。
① 年功序列で昇進しなくても、ある程度は給料が上がっていくので、解雇規制に守られている立場に胡坐をかいて努力をしない、仕事をしない、働かない中年を量産する。
② 企業活動は本来浮動的なものなので、必要な人材はその都度変わってくるのに、解雇規制があるために必要な人材の入れ替えが出来ない、事業転換が行いにくい。
③ 上記の2点から、日本企業の国際競争力の低下を招いている。
解雇規制の恩恵を受けている労働者もたくさんいます(僕もその一人です)。
しかしそういったものも今後長続きしない可能性が高いですし、仮に長続きしたとしたらそれはそれで日本の国益にとって良くないことです。
では、これから私たちはどう生きればいいのでしょうか?
僕ごときに明確に言えることは何もないですが、大事なことは既存の概念や常識にとらわれないことです。
10年前の当たり前が今は当たり前じゃないように、今の当たり前は10年後きっと当たり前ではなくなっています。
おそらくこれからはもっと個人の力が試される時代がやってきます。
昔と違い、今は簡単にどこにいてもスマートフォンで様々な情報を得れる時代です。
得た情報をもとに自分で考えて行動して下さい。
そして、自分には何が出来るのか、本当は何がしたいのかを常に考えるようにして下さい。
その中にきっと自分なりの答えが見つかると思います。
では、また次回。
では、また次回。