こんにちは!『社会人のための勉強クラブ』部長のしーじーです。
今回は、外貨預金についてお話したいと思います。
外貨預金はやらないほうがいい
みなさんは外貨預金についてどのような知識をお持ちですか?
そもそも興味のない方が大半かも知れませんが、銀行の窓口などで薦められたりする場合もあると思うので、ぼったくり商品を買わされないために勉強しておきましょう。
よく外貨預金のメリットに金利がいい(米ドル2%、豪ドル1%など)ということが挙げられますが、これについては正しいです。
しかし、しっかり勉強すると外貨預金には絶対に手を出さない方がいいと断言できます。
理由①
為替(両替)手数料が高い
現在アメリカドルを1ドル110円とします。
手数料はたいていの銀行で1ドルにつき1円ですから、1万ドル買うと手数料は1万円かかります。
110万円分買うのに1万円の手数料がかかり111万円かかるということです。
またたいていの人は使うときは日本円に戻すと思いますが、その時も同じだけかかりますので2重の手数料を払うことになります。
理由②
利息にも税金がかかる
為替(両替)手数料が高いことに加え、利息が付いた分にも20%の税金がかかります。
ここまでで3重の手数料を取られています。
理由③
金利が銀行に搾取されている
例えば、豪ドルの金利1%の外貨預金をしたとします。
でも、本来オーストラリアの現地での金利は2%だとか3%だとかするわけです。
じゃあその差分の1~2%はどこに行ったのかと言うと、日本の銀行に抜かれています。
以上を全部合わせると4重の手数料を取られていますね。
理由④
為替リスクがある
金利だけを見ると外貨預金は有利なように錯覚しますが、外貨預金は常に為替リスクにさらされています。
豪ドルを例に挙げると金利がいくら高くても、円安になるか円高になるか、ドル高になるかドル安になるかで得したり、損をしたりします。
そして為替リスクは誰にも読めません。
これではパチンコや競馬のような運否天賦のギャンブルでしかありません。
理由⑤
ペイオフの対象にならない
銀行が破綻した場合、現状ペイオフの制度によって預金のうち1000万までは保護されていますが、外貨預金はその対象になっていません。
普通に考えれば、もし金利だけを見て通貨の有利不利を判断するなら世界中の人が金利の高い通貨を求めるはずですよね。
でも実際は、金利の高い通貨から金利の低い通貨に交換する人もいるわけです。
経済というのはそんなに単純にはできていませんし、プロでも間違いをおかしてしまうのに、我々素人が言われるがままに金融商品に手を出して勝てる世界ではないのです。
逆に搾取される場合がほとんどです。
今回は外貨預金について書かせていただきました。
では、また次回。