こんにちは!『社会人のための勉強クラブ』部長のしーじーです。
今回は、コロナウィルスの影響により収入減で大学生の2割が退学を検討というテーマでお話したいと思います。
世の中、大変なことになっています…。
それは働いている人達にとってだけではありません。
以下の記事をご覧ください。
大学生らに対する新型コロナウイルス感染拡大の影響を調査する学生団体は29日、親の収入減などで退学を考えていると回答した学生が20・3%に上ったと発表した。22日に調査の中間報告を公表した際は7・8%だった。学生が経済的に学業を続けることが困難になっている状況がより鮮明になった。
調査は学生団体「高等教育無償化プロジェクトFREE」が、全国の大学生や短大生、大学院生らを対象に、インターネットを通じて実施。4月9~27日に回答があった1200人分の内容を集計した。
その結果、退学について「少し考える」と答えた人は15・5%で、「大いに考える」は4・8%。
(引用) 東京新聞 https://www.tokyo-np.co.jp/s/article/2020042901001405.html
緊急事態宣言が発出されて、色々なお店が営業を自粛し始めた時に「経営者の人達や従業員はもちろんのこと、アルバイトで働いてる学生の方々も大変だろうな…」なんて思っていましたが、やはり大変なことになっているようです。
コロナの影響により、単に学生の方々のアルバイト収入が減っているだけでなく、その親世代の収入までもが不安定になっており、自助努力も誰かに頼ることも出来なくなっている現状が浮かび上がりました。
そもそも、コロナ以前から親世代の給与の伸びや実質賃金は世代を経るごとに低下しており、今の40代半ばの子を持つ氷河期世代の同僚などからはその金銭的な厳しさを聞くことが出来ます。
また大学にかかる授業料は1975年を基準すると、国立大学で約15倍、公立大学で約20倍、私立大学で約5倍と右肩上がりに増え続け、バブル崩壊後も私立大学に関しては微増を続けています。
そんな中でのコロナショックですから「やめざるを得ない」と考える人が多数出るのは当たり前のことかも知れません。
「奨学金を借りればいいじゃん…」と思われるかも知れませんが、日本の奨学金はそのほとんどが返済の必要な貸与型であり、実際は「学生ローン」のような側面が強く、景気の良いときはいいのですが、これから本格的に来る不景気に対して「借金」をするより、早めにやめて早く就職してお金を稼ごうとするのは仕方のないことでしょう。
僕自身は、この時代特に「学歴」というものに拘る必要はないと思いますが、色々な分野で活躍出来る人材を育てることは国にとっても大事なことですし、今こそ「教育」に投資し、将来のリターンを見据えるべきだと考えます。
でなければ、日本の労働生産性は上がらず、結局将来的に損をすることになってしまい
ます。
高校や大学は無償化してもいいと思います。
もちろん、大学に遊びに行って無為に時間を潰してしまっては意味がないので「卒業要件」を厳しくするなどの対策は必要でしょうが…。
「財源はどうするの?」という話になると思いますが、「国債」を発行して賄えばいいと思います。
仮に高校や大学を無償化することになった場合に必要な予算は5兆~10兆円とされていますので、リターンを考えればそう大きくない投資でしょう。
しかし国の授業料補填への姿勢は「現段階では考えていない」と消極的です。
コロナウィルスに対する国の諸対応には疑問符が付くばかりです。
では、また次回。