こんにちは!『社会人のための勉強クラブ』部長のしーじーです。
今回は、かんぽ生命が高齢者の方々を狙って高額な保険に加入させていた問題についてお話したいと思います。
かんぽ生命が不正な保険契約を行っていたことについて過去に記事を書かせていただきました。
こちらの記事でもかんぽ生命の保険の契約者には高齢者の方が多いということを書かせていただきましたが、どうやら判断力の乏しくなった高齢者の方々を狙い撃ちして契約させていたということが分かってきました。
以下の画像は西日本新聞から抜粋した、ある契約者に届いた督促状です。
38万円!?
同紙によると…
これ以外にももう一枚督促状があり、総額では43万円にものぼるとのことです。
どうやらこの契約者は1年間で11件もの保険に加入してしまっていたようです。
契約者の収入は年金など月13万円。
支払い能力を超えた無茶な契約です…。
なお、この件についてはかんぽ生命は非を認めて、全額返金に応じたようです。
また、朝日新聞の記事によると…
2018年度に顧客に無断で書類を偽造して契約する不祥事があり、金融庁へ届け出ていたことも発覚しました。
この他、顧客が通院の事実を申し出たのに告知書に書かないように促す「不告知教唆」や、契約者本人とは会わずに義母からの書類だけで契約した「重要事項不告知」もあったようです。
現場の営業員が重いノルマから不正行為に走ってしまう様子が伺えます。
しかし、内容があまりに酷すぎますね。
これらの件を受けて、かんぽ生命は営業ノルマの廃止を今月末にも会見で表明する見通しです。
営業員はノルマ達成を日々突きつけられ、また成績が思わしくないと研修参加を求められるなどプレッシャーを感じていたようです。
今後は、ノルマを廃止して局員の自主的な営業にゆだねていく、販売の落ち込みは避けられないが顧客対応を優先し、郵政グループ全体で収益維持を目指すとしています。
果たして、これで幕引きを図っていいものでしょうか?
かんぽ生命は「不適切販売」という表現を使用していますが、報道の内容を見るに刑事事件に発展してもおかしくない内容です。
また、そもそも本当にノルマ廃止など出来るのでしょうか?
これほど世間で悪いイメージの付いてしまった商品を自主的に営業員が販売に行ったりできるものでしょうか?
もし、僕が営業員の立場なら出来ないと思います。
例えば保険の売り上げが半減してしまったら、営業員の給料はどこから捻出するのでしょうか?
絵空事のように聞こえてしまいますね。
では、また次回。